“株式会社メデック　インタビュー”

函館を支える複合エンジニアリング企業：株式会社メデック

株式会社メデックは、北海道函館市に本社を置き、省力化機器の設計・製作、精密加工部品の製造、産業機器の販売を行う、複合エンジニアリング企業です。1989年の設立以来「仕事は断らない」という信念で業界のフロントランナーとしての地位を確立しています。

特に注目すべきは、令和2年度の特許庁長官賞を受賞した半導体業界向け「IC挿抜機；Vmax」の開発です。最新搬送技術、画像処理技術を駆使し、高速化と高精度を追求し、国内最速の処理速度を実現しました。

また、地域貢献にも力を入れており、函館市内で54年ぶりに酒蔵「函館五稜乃蔵株式会社」を設立しました。函館の地酒が地域の誇りとなることを目指してます。

市内高等教育機関との協力で「クリエイティブネットワーク」及び「函館高専地域連携協力会」を立ち上げました。これにより、地域の活性化にも大きく貢献しています。 そんな株式会社メデックの代表取締役漆嵜氏に「函館が持つビジネス拠点としての魅力」および「地域との絆と成長」についてお話をしていただきました。

函館でビジネスをする上での地域の魅力は何ですか？

函館には函館高専をはじめとする多数の教育機関があり、特に技術系の学生が多いことがエンジニアリング企業にとって有利です。市が提供する工業用地は経済的で、補助金制度も豊富であることから新規事業を展開するのに適した環境が整っています。さらに、函館は観光地としても有名で、多くの観光客が訪れるため、観光関連ビジネスの展開も地域経済の活性化につながると考えています。

函館五稜乃蔵株式会社の設立経緯を教えてください。

「函館は美味しいものが沢山あるけど、地酒がないよね」という声を聞くことが多かったんですね。そんな声に応えるため、2021年に函館市内に酒蔵「函館五稜乃蔵株式会社」を設立しました。当時、54年ぶりの酒蔵復活は市民にとって待望であり、期待も大きいものでした。地域の誇りとなる地酒の提供を目指すべく、「はかいく（函館弁で「ついつい飲んでしまう」）酒」を提供するというコンセプトを追求してます。

そんな努力が実を結んだのか、有り難いことに日本酒コンクールでいくつも賞をいただき、函館市内の多くの居酒屋で「五稜」ののぼりを掲げてもらっています。地域の人たちからも「函館で日本酒をお勧めするなら『五稜』って言っている」といった声を頂いています。